少年サッカーにおけるフォーメーションにはどのようなものがあるのか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。
フォーメーションは選手を適切な位置に配置し、チーム全体のよさを最大限引き出すために重要です。
それぞれのフォーメーションの特徴を知っておくと、どのような戦術でプレーしているかがわかるでしょう。
本記事では少年サッカーの代表的なフォーメーションと組み方を解説します。
フォーメーションについて詳しく知らない方は参考にしてください。
少年サッカーにおけるフォーメーションとは
フォーメーションはいわゆる配置で、チーム全体のパフォーマンスを最大化するために重要です。
適切な配置により攻撃と守備のバランスが取れ、選手の能力を最大限に引き出せます。
また、チームの特性に合わせたフォーメーションを組むと戦略が立てられ、成功へとつながります。
下記に代表的なフィーメーションを紹介するため、参考にしてください。
少年サッカーの代表的なフォーメーションを5つ紹介
少年サッカーで主に活用されるフォーメーションは5つあります。
1.3-3-1|もっともバランスがよい
3-3-1は初心者から上級者まで幅広く対応できるフォーメーションです。
3人のディフェンダーが後方を固め、中盤の3人が攻守を担当します。
中盤の選手が守備から攻撃に参加すると、相手ディフェンスを崩しやすくなります。
そして1人のフォワードが攻撃の要となり得点へとつなげる戦略で、ポジションの役割が明確な点が特徴的です。
2.2-4-1|攻撃的な戦術
2-4-1は攻撃を中心としたフォーメーションです。
中盤の4人が広範囲に動けることから、ボールを支配しやすい特徴があります。
サイドと中央を起点に攻撃し、守備から攻撃へ切り替えるときも明確です。
主導権を握れると相手ゴール前で数的優位を作りやすくボールが循環しやすいため、バランスのよいフォーメーションです。
3.2-3-2|日本サッカー協会が推奨
2-3-2は日本サッカー協会が推奨しているフォーメーションです。
2人のディフェンダーと3人の中盤が攻守に貢献し、2人のフォワードが攻撃の中心となります。
守備から攻撃への切り替えがスムーズに行えるため、試合の流れをコントロールしやすい点が特徴的です。
また、2-3-2は中盤の3人によりトライアングルが形成され、斜めのパスコースが確保されています。
パスコースが作りやすく、ボールも循環しやすくなるでしょう。
4.3-2-2|流動的なポジショニング
3-2-2は守備的なフォーメーションに見えますが、実は攻撃的な戦略です。
3人のディフェンダーが安定した守備を担当し、2人の中盤が攻撃と守備のバランスを保ちながら、2人のフォワードが多彩な動きを行い相手を混乱させるフォーメーションです。
フォワードの2人とハーフの2人で、高い位置から積極的にボールを奪ってショートカウンターを狙っていきます。
中盤の選手が自由に動けるため、相手の意表を突くプレーもできるでしょう。
5.4-2-1|カウンターを仕掛けやすい
4-2-1は、2-4-1のサイドハーフが一段下がったフォーメーションで、カウンターアタックを仕掛けやすい特徴があります。
4人のディフェンダーが守備を担当し、2人の中盤が素早く攻撃に転じます。
そして1人のフォワードが決定力を発揮し、得点を稼ぐ戦略です。
相手の攻撃を防ぎ、奪ったボールを素早く前線に送るとカウンターを仕掛けられます。
守備を重視しつつも攻撃の鋭さを求めるチームに理想的です。
少年サッカーのフォーメーションの組み方
少年サッカーのフォーメーションはどのように組んでいるのでしょうか。
ここではフォーメーションの主な組み方を解説します。
選手の特徴を考慮する
フォーメーションを組む際、選手の特徴を最大限に活かすことが大切です。
各選手のスピードや技術、体力などを考慮し適したポジションに配置すると、チーム全体がよくなります。
まず、選手の能力を最大限引き出すために選手のよさを知ることから始めましょう。
選手一人ひとりの特性を活かすことで、チーム全体のパフォーマンス向上につながります。
コーチのイメージから考える
フォーメーションはコーチが戦術をイメージして考える場合があります。
コーチ自身が納得したフォーメーションにすると指導しやすくなります。
攻撃重視なのか守備重視なのか、それともバランス重視にするかなど、コーチが目指すスタイルに合わせて配置を決定していきます。
たとえば攻撃的なサッカーを目指す場合、4-3-3などのフォーメーションを採用すると効果的です。
特にコーチに経験があるフォーメーションならイメージもつきやすく、チームに落とし込みやすくなるでしょう。
チームのスタイルから考える
フォーメーションはチーム全体のプレースタイルに合わせることが重要です。
・スピーディな攻撃
・堅実な守備
・ポゼッション重視 など
毎年選手のレベルや特徴は変わるため、適したフォメーションも日々変化します。
チームのスタイルに合ったフォーメーションを組めると、一貫したプレーを実現できます。
フォーメーションのよさを最大限に引き出す方法
フォーメーションのメリットは勝手に出てくるわけではありません。
よさを最大限に引き出すためにも、チーム全体での独力が必要不可欠です。
スキルを身につける
フォーメーションのよさを引き出すには、選手一人ひとりのスキルを磨いていくことが重要です。
パスやドリブル、シュートなどの基本技術が向上すると各ポジションでのプレーが安定します。
攻撃に強いフォーメーションにしたからといって、勝手にチーム全体がうまくなるわけではありません。
ディフェンダーが正確なパスを出せないと、攻撃への切り替えがスムーズにできなくなります。
個々のスキルを身につけると、チーム全体のパフォーマンスを支えられます。
動き方のトレーニングをする
フォーメーションに合わせて、選手たちは動き方のトレーニングをする必要があります。
ポジショニングや連携プレーの練習を通して効率的な動きができると、フォーメーションのメリットが際立ちます。
例えば、3-3-1フォーメーションでは、中盤の選手が攻守にわたって効率的に動けるような練習をするとよいでしょう。
フォーメーションの強みを存分に発揮するためにも、一人ひとりの動き方が重要です。
まとめ
少年サッカーのフォーメーションは主に5つあります。
1.3-3-1|もっともバランスがよい
2.2-4-1|攻撃的な戦術
2.2-3-2|日本サッカー協会が推奨
3.3-2-2|流動的なポジショニン
4.4-2-1|カウンターを仕掛けやすい
5.4-2-1|カウンターを仕掛けやすい
攻撃を主とするのか、それともバランス重視でいくかにより、選ぶフォーメーションは変わります。
コーチのイメージを大切にしながら、チームに適したフォーメーションを組むことが大切です。