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2024.02.16

ー少年サッカー基礎知識!8人制フォーメーションとポジションごとの役割ー

 

サッカーの試合は11人制で行なわれることが一般的ですが、少年サッカーでは8人制サッカーが採用されています。

 

少年サッカー初心者のなかには、「8人制」を初めて聞く方もいるのではないでしょうか。

 

今回は、少年サッカーの基礎知識として8人制サッカーについての説明と、フォーメーションやポジションごとの役割をご紹介します。

 

お子さまが少年サッカーを始めたばかりという方や、入会をご検討中の保護者さまはぜひ参考にしてください。

 

 

少年サッカーで採用される「8人制」とは

少年サッカーでは、多くの人が知っている11人制サッカーではなく8人制サッカーを採用することが一般的です。8人制サッカーとは、1チーム8人体制で行う試合のことで、フィールドの大きさや試合時間、ルールなどが11人制サッカーと異なります。

 

より多くの子どもたちが試合に出場でき、ボールと関わる経験を積めるように日本サッカー協会(JFA)がU-12の試合で8人制サッカーを導入しました。

 

8人制サッカーでは、守備ポジションの選手が攻撃に参加したり、攻撃ポジションの選手がゴール前で守備を行なったりするパターンもあります。選手がポジションに関係なく攻守に関わり続けられる環境となり、サッカーの全体像への理解が進むことも期待できるでしょう。

 

 

8人制サッカーのフォーメーション

少年サッカーで取り入れられている8人制サッカーのフォーメーションには、主に以下の4つがあります。

 

  • 2-3-2
  • 3-3-1
  • 3-2-2
  • 2-4-1

 

フォーメーションとは、ゲームを行う際に採用する戦術によって、選手のポジション配置を決めることです。ゴールキーパーを除く残りの7人の選手について、ディフェンダー・ミッドフィルダー・トップの順に人数を記しています。

 

 

2-3-2

2-3-2は、ディフェンダーを2人、ミッドフィルダーを3人、トップを2人配置するシステムで、日本サッカー協会(JFA)が推奨するフォーメーションです。互いのチームが 2-3-2のフォーメーションで試合をすると、1対1で勝負できる場面を多く作れるため子どもたちの能力育成に理想的とされています。

 

2-3-2は、攻撃の際に攻め上がればチャンスになりやすく、ダイナミックな試合展開が期待できるフォーメーションです。一方で、ディフェンダーが2人のため、守備が消極的になると失点につながるリスクがあります。

 

低学年で採用されることが多く、個の対戦を経験するのに役立つフォーメーションです。

 

 

3-3-1

ディフェンダー3人、ミッドフィルダー3人、トップ1人という配置である3-3-1のフォーメーションは、現在の少年サッカーで主流となっています。11人制のフォーメーションに近く守備力が高いことから、大会でもよく採用されているものの一つです。

 

守備力を安定させつつサイドからの攻撃を仕掛けやすい反面、ポジションごとの役割が明確な分、攻撃が単調になりがちで点が入りにくいフォーメーションでもあります。

 

 

3-2-2

3-2-2のフォーメーションは、ディフェンダーが3人、ミッドフィルダーとトップが2人ずつボックス型に配置されています。トップが2人いることから攻撃の機会を得やすく、サイドからも攻めることができるため、積極的に点を取りに行けるフォーメーションです。

 

3-2-2では、選手が流動的にポジショニングを考えながらゲームを組み立てていくことが要求され、チーム全体が戦術を理解しておく必要があります。また、運動量の負担が大きいフォーメーションであるため、試合中のスタミナや集中力の維持も大切になるでしょう。

 

 

2-4-1

2-4-1のフォーメーションでは、ディフェンダーが2人でトップが1人、ミッドフィルダーの4人はフラットに並ぶかダイヤモンド型の配置になる2種類のスタイルがあります。

 

人数が多い中盤の選手が鍵を握り、数的に優位な立場を作りやすいため攻撃的な試合展開を目指すことも可能です。サイドやミッドフィルダーの配置を変えるといったフォーメーションに可変性がある点もメリットといえるでしょう。

 

一方で、ディフェンダーが2人のため相手チームにサイドを突破されると得点を取られやすくなる傾向があります。守備が崩れてしまわないように、各選手に戦術理解度や技術力が要求されるフォーメーションです。

 

 

8人制サッカーでのポジションごとの役割

8人制サッカーにおけるポジションごとの役割を、以下の4つに分けて紹介します。

 

  • トップ
  • ミッドフィルダー
  • ディフェンダー
  • ゴールキーパー

 

少人数でのプレーでありコート面積も小さいため、8人制サッカーでは選手全員が常に試合に関わることになります。試合を行ううえで、戦術に沿ったフォーメーションを組めるように、各ポジションの役割を把握しておきましょう。

 

トップ

トップはチームの最前線で主に攻撃に徹するポジションであり、役割はシュートを決めて点を取ることです。花形選手として、子どもだけでなく保護者からも人気の高いポジションといえます。

 

トップは点を決める攻撃役であることから、足の早さやキック力の強さが求められます。また、「絶対に点を取る!」という気持ちの強さも大切です。

 

 

ミッドフィルダー

チームの中央部分に位置するのがミッドフィルダーで、主に中央に位置するポジションを「センターハーフ」、両サイドを「サイドハーフ」と呼びます。ミッドフィルダーは、位置によって臨機応変に攻撃と守備の両方に参加するポジションです。

 

前後左右の多方面から攻められるため、視野の広さとドリブルやパスの技術力が求められます。アイデアを出して味方をうまく使う力も必要とされるでしょう。

 

 

ディフェンダー

ゴール前を守るディフェンダーは、相手のトップを抑えて点を取らせないようにするポジションです。ディフェンダーのうち中央に位置するポジションを「センターバック」、両サイドを「サイドバック」とも呼びます。

 

ディフェンダーは、相手チームのトップの攻撃に負けないキック力や足の早さが求められる重要なポジションです。守備がしっかりと機能するように、丈夫な体格と責任感の強さも大切になります。

 

 

ゴールキーパー

ゴールを守る、最後の砦となるポジションがゴールキーパーです。唯一手を使えるポジションでもあり、相手チームのシュートをキャッチしたり弾いたりして失点を防ぎます。

 

少年サッカーではゴールが大きくないため、背の高さがゴールキーパーにおいて有利になります。反射神経やキック力などの身体能力とともに、ゴールを決められても挫けず前向きに考えられる力も必要となるポジションです。

 

まとめ

少年サッカーの基礎知識として、8人制サッカーにおけるフォーメーションや各ポジションの役割を紹介しました。

 

今回は主に採用される4つのフォーメーションを紹介しましたが、チームや選手によって適したものは異なります。少年サッカーでは一つのフォーメーションやポジションにこだわることなく、まずはサッカーを楽しむことが大切です。

 

子ども一人ひとりの性格や得意分野を尊重しつつ、さまざまなポジションを経験させることで、サッカーへの理解も深まっていくでしょう。